三越 春の逸品会 2月5日、6日、帝国ホテル 孔雀の間2階

美しい光沢、張りがあるのにふっくら。徳川将軍が好んで着用したことから「桐生のお召し」とも呼ばれる、最高級の絹織物。縮緬と似た表情をしていますが、何千本という細い糸を特殊な技術で一本に撚り上げ先に染めてから織るため、上品な色合いに豊かな光沢、そして、しっとりとなじむ肌触りが特徴です。更に、丈夫でお手入れがしやすいという。この生地は、後継者もなく長らく生産者の居ない過去の遺物となっていました。しかし、このほど、桐生に住む、獣医永田克比古氏の復活させたいとの熱い思いが地元を動かし、又、息を吹き返したのです。そして、昨年11月、どうにかできないかと、私の所にお持ちになられました。一目で、大変難しい素材だがどうにか行ける、面白いと感じました。一着目見事に旨く縫えませんでした。肝心ないせ込みが出来ないのです。たくさんの糸を一本に撚っているので、すでに生地自体が
いせ込まれた状態なのです。試行錯誤もありましたが、ようやく皆様にお見せしたいと思うジャケットに仕立て上がりました。一見の価値はあるかと思いますので是非お越しください。又、これを機に、この「桐生のお召し」で仕立てるネクタイ、他にも、ドレスシャツ、ベルトも始めます。全てオーダーでのご注文となります。これらのアイテムどれもがこだわりのある品々ですので、また、追って詳しくご紹介するつもりです。
船橋幸彦

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服の流儀,UNESCO